導光板は、アクリル板の面上が「均一に光る」よう加工された板です。
板の側面から入れるLEDの光を拡散し、発光面全体を均一に光らせます。
薄く、軽く、低コストで、案内表示板や看板、トレース台、棚板、検査用バックライトなど様々な物、場所で使用されています。

利用例

天吊り表示板
どの距離・角度からも視認性が良く、駅・商業施設などでもよく利用されます。
ポスターパネル
厚さ10mm前後から。薄く、軽く、壁に掛けて電源をつなぐだけで手軽に設置できます。
コーナーパネル
店舗内でよく用いられます。商品群別の陳列をわかりやすく表示できます。
棚板
光る棚板として利用すれば、商品をライトアップして演出できます。
店名サイン
光る店舗看板として。LEDの光を拡散させるので明るく省電力です。
卓上サイン
板へ直接印刷するタイプの導光板は、浮遊感ある演出が可能です。

光る仕組み

導光板は、アクリル板のコグチ(断面側)から光を入れます。
無加工の板の場合、光はほとんど反対側のコグチから抜けていきますが、面上で光の反射角度が変わるよう、板を印刷加工します。これにより、発光面から光が均一に出て行くようにしたり、グラデーションに出て行くようにすることができます。(パターン設計といいます。)
さらに、反射シート、拡散材などの部材を組み合わせると、より明るく効果的に光を拡散させることができます。発光面にデザインがプリントされたシート(メディアシート)を置くことで、道案内・お店のメニュー表示・写真など様々な表現が可能です。

代表的な構成例(メディアシート使用の場合)

  1. 反射シート:光を効率よく反射させ、発光面に、より光を出射させるためのシート
  2. 導光板:厚さ2mm~10mm
  3. 拡散材:拡散効果を高めるためのシートまたは板材
  4. メディアシート:デザインや文字を印刷したシート。通常は乳半板(乳白色のアクリル板)に貼り付けて設置
  5. LED光源:反対側の辺まで350mmを超える時は、対面からも光を入れる「2辺入光」がおすすめ
  6. アルミチャンネル:コの字型のアルミ製レール

加工痕と乳半板

加工痕
ドットが印刷加工の痕です。
ドットは点灯時、消灯時とも見えます。
乳半板
乳半板を置くことにより、発光面の加工痕は映り込みにくくなります。(写真の右約半分)

導光板の特長

5つのメリット

  1. 発光面が均一に光り、ムラがない
  2. 薄型なので省スペースで設置できる
  3. 部材が少ないので導入が低コスト
  4. LED光源のため電気代が低コストかつ長寿命
  5. 軽いので壁掛けや卓上に設置でき、移動も簡単

主な用途

案内表示板、看板、トレース台、棚板(ほか陳列什器)、検査用バックライトなど。

こんな時に

  • 暗めの空間でも、はっきり視認できる案内板にしたい
  • スマートで美しい概観にしたい
  • 設置が簡単で、あまりスペースを取らない方がよい
  • 案内の内容変更が手軽にできる方がよい
  • 低コストで設置でき、省電力で利用できるとよい